2021年第3四半期の最新Web脆弱性トレンド情報
2021年7月から9月まで報告されたExploit-DBの脆弱性報告件数は142件です。
脆弱性の分析内容は、以下の通りです。
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- Web脆弱性の発生件数: 2021年第3四半期のWeb脆弱性は平均47件で、7月には最も多い53件が報告されました。
- CVSS(Common Vulnerability Scoring System)* 推移:HIGH Levelの脆弱性を分析した結果、7月から9月にかけて、0%から2%、そして4%へと増加傾向が見られました。MEDIUM Levelの脆弱性においては、60%から65%まで増加した後、63%まで小幅ながら減少しました。
*脆弱性を点数で表記するため、0から10まで加重値を付与し、計算する方式です。点数が高いほど、深刻度が高いです。 - 上位Web脆弱性の攻撃動向:2021年第3四半期は前四半期に続き、Cross Site Scripting、SQL Injection、Remote Code Executionが主な脆弱性として観察されました。
1) 7月: SQL Injection 26%(14件) / Remote Code Execution 26%(14件)
2) 8月: SQL Injection 30%(13件) / Cross Site Scripting 27%(12件)
3) 9月: Cross Site Scripting 28%(13件) / Remote Code Execution 21%(10件)
- Web脆弱性の攻撃カテゴリ: Cross Site Scriptingが26%(38件)と最も多く発生しており、その次にはSQL Injectionが25%(36件)と続いています。この2つの脆弱性が第3四半期に発生したWeb脆弱性の半分以上(51%)を占めており、これに対する備えが必要となります。
当該脆弱性を予防するためには、ペンタセキュリティの最新Web最弱性トレンドレポートに基づいた、最新パッチやセキュアコーディングがお薦めです。しかし、完璧なセキュアコーディングは不可能であり、持続的にセキュリティを維持するためにはWebアプリケーションファイアウォールを活用した深層防御(Defense indepth)の実装を考慮しなければなりません。
*EDB/CVE-Reportはペンタセキュリティシステムズ株式会社とクラウドブリック株式会社が四半期毎に公表している最新Web脆弱性トレンドレポートです。本レポートは、Web脆弱性において世界的に幅広く参考にされている「Exploit-DB」より公開されている情報を踏まえ作成されています。EDB/CVE-Reportは、各Web脆弱性に対する危険度及び影響度を詳しく分析し、特定のWebアプリケーションにおけるDependency(依存度)まで提示しているため、専門的知識を持っていない一般のお客様でもWeb脆弱性のトレンド情報を理解することができます。
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