2022年第2四半期の最新Web脆弱性トレンド情報
2022年4月から6月まで公開されたExploit-DBの脆弱性報告件数は33件でした。
報告された脆弱性の分析内容は、以下の通りです。
1. Web脆弱性の発生件数:2022年第2四半期の月平均Web脆弱性発生件数は11件で、5月には最も多い14件が報告されました。
2. CVSS(Common Vulnerability Scoring System)* 推移: 4月は14%、5月は21%で増加傾向にありましたが、6月には8%にまで減少しました。MEDIUM Level脆弱性は85%から41%まで減少しました。
*脆弱性を点数で表記するため、0から10まで加重値を付与し計算する方式です。点数が高いほど、深刻度が高いです。
3. 上位Web脆弱性の攻撃動向: 2022年第2四半期の場合、前期と同様でSQL Injectionが主な脆弱性として報告され、その次にCross SiteScripting、Remote Code Executionと続いています。
1) 4月: Other 42%(3件) / Remote Code Execution 28%(2件)
2) 5月: SQL Injection 71%(10件) / Other 21%(3件)
3) 6月: Cross Site Scripting 41%(5件) / Remote Code Execution 25%(3件)
4. Web脆弱性の攻撃カテゴリ: Web脆弱性の攻撃カテゴリ別に分析した結果、最も多く報告された脆弱性はSQL Injection(36%、12件)とCrossSite Scripting(18%、6件)で全体の約5割を占めます。したがって、この2つの脆弱性に対しては、更に注意を払う必要があります。
当該脆弱性を予防するためには、ペンタセキュリティの最新Web最弱性トレンドレポートの分析結果に基づいたパッチ適用やセキュアコーディング作業がお薦めです。しかし、完璧なセキュアコーディングは不可能であり、持続的なセキュリティのためにはWebアプリケーションファイアウォールを活用した深層防御(Defense indepth)の実装を考慮しなければなりません。
*EDB/CVE-Reportはペンタセキュリティシステムズ株式会社とクラウドブリック株式会社が四半期毎に公表している最新Web脆弱性トレンドレポートです。本レポートは、Web脆弱性において世界的に幅広く参考にされている「Exploit-DB」より公開されている情報を踏まえ作成されています。EDB/CVE-Reportは、各Web脆弱性に対する危険度及び影響度を詳しく分析し、特定のWebアプリケーションにおけるDependency(依存度)まで提示しているため、専門的知識を持っていない一般のお客様でもWeb脆弱性のトレンド情報を理解することができます。
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