2023年第2四半期の「最新Web脆弱性トレンドレポート(EDB/CVE-Report)」を公開しました。このレポートは、Web脆弱性において世界的に幅広く参考にされている「Exploit-DB」に公開されている情報を元に、ペンタセキュリティシステムズ株式会社とクラウドブリック株式会社が各Web脆弱性に対する危険度及び影響度を詳しく分析したものです。特定のWebアプリケーションにおけるDependency(依存度)まで提示しているため、専門的知識を持っていないお客様でもWeb脆弱性のトレンド情報を理解することができます。
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2023年4月から6月までに公開されたExploit-DBの脆弱性報告件数は151件でした。
報告された脆弱性の分析内容は、以下の通りです。
1. Web脆弱性の発生件数:2023年第2四半期の月平均Web脆弱性発生件数は50件で、4月には最も多い64件が報告されました。
2. CVSS(Common Vulnerability Scoring System)* 推移:HIGH Level脆弱性は4⽉13%から6⽉47%まで増加傾向が見られましたが、CRITICAL Levelの脆弱性は4月34%から5月6%まで減少した後、6月47%%まで急増しました。
*脆弱性を点数で表記するため、0から10まで加重値を付与し計算する方式です。点数が高いほど深刻度が高いという意味です。
3. 上位Web脆弱性の攻撃動向:2023年第2四半期の場合、SQL Injectionが最も多く、次いでCross Site Scriptingの順でした。
4⽉: SQL Injection 56%(36件) / Cross Site Scripting 14%(9件)
5⽉: Cross Site Scripting 40%(13件) / Remote Code Execution, SQL Injection 21 %(7件)
6⽉: : SQL Injection 45%(25件) / Remote Code Execution 18%(10件)
4. Web脆弱性の攻撃カテゴリ:報告されたWeb 脆弱性を攻撃カテゴリ別に分析した結果、SQL Injection Injection(45% 、68件)が最も多く、次いでCross Site Scripting Scripting(19% 、30件)となり、全体の約6 割を占めています。この2つの脆弱性に対しては更に注意を払う必要があります。
当該脆弱性を予防するためには、ペンタセキュリティの最新Web最弱性トレンドレポートの分析結果に基づいたパッチ適用やセキュアコーディング作業がおすすめです。しかし、完璧なセキュアコーディングは不可能であり、持続的なセキュリティのためにはWebアプリケーションファイアウォールを活用した深層防御(Defense indepth)の実装を考慮しなければなりません。
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