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サイバー攻撃をリアルタイムで知る可視化ツールやクラウド型WAFを紹介

サイバー攻撃は年々巧妙化しており、企業にとって深刻な脅威となっています。情報漏えいやシステム停止など、その被害は計り知れません。また、攻撃を受けたことに気づくのが遅く、被害が拡大してしまうケースも見られます。

そこで本記事では、サイバー攻撃のリアルタイム可視化を実現するツールと、クラウド型WAFについて紹介します。これらのツールを活用することで、攻撃の早期発見・早期対応が可能になり、被害を最小限に抑えることが可能です。

 

サイバー攻撃の状況をリアルタイムで知る必要性

サイバー攻撃とは、インターネットを介してコンピュータシステムやネットワークに不正侵入し、情報を窃取したり、システムを破壊したり、乗っ取ったりする犯罪行為のことです。代表的な攻撃方法としては、以下のようなものがあります。

  • DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃:大量のデータを送りつけることで、サーバーやネットワークをダウンさせる攻撃
  • マルウェア攻撃:ウイルスやワームなどの悪意あるプログラムを仕込んで、システムを乗っ取る攻撃
  • ボットネット:不正にハッキングされた多数のコンピュータを遠隔操作し、攻撃を実行するネットワーク

従来のセキュリティ対策では、攻撃を受けたあとにログを分析して、被害状況を把握するケースが一般的でした。しかし、巧妙な攻撃の場合、ログだけでは攻撃の全容を把握することが難しく、被害が拡大してしまう可能性があります。そこで重要となるのが、サイバー攻撃の状況をリアルタイムで可視化することです。

可視化ツールを活用することで、攻撃の種別やターゲットとなっている国・地域を把握し、的確な対策を講じることが可能です。また、脅威の状況を視覚的にわかりやすく表示することで、一般の社員への注意喚起にも役立ちます。

以下の記事で、サイバー攻撃について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

2023年のサイバー攻撃における代表的な事例や被害額まとめ

 

サイバー攻撃をリアルタイムで見る可視化ツール

リアルタイム可視化ツールには、さまざまな種類があります。代表的な種類としては、以下のようなものがあります。

 

・NICTER Atlas

NICTER Atlasは、国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)が開発・提供する、ダークネットにおけるサイバー攻撃の状況をリアルタイムで可視化できるツールです。ダークネットとは、一般のインターネットユーザーからアクセスできない、匿名性の高いネットワークのことを指します。

NICTER Atlasでは、攻撃の状況をリアルタイムで可視化し、世界地図上でアニメーションとして表示することで、攻撃の動きを直感的に理解できます。利用者は攻撃の発生源、規模、対象、使用された手法など、さまざまな視点から分析を行うことが可能です。これにより、セキュリティやネットワーク管理の専門家は、迅速かつ効果的な対応を行うための貴重な情報を得られます。

https://www.nicter.jp/atlas

 

・Digital Attack Map

Digital Attack Mapは、Google IdeasとArbor Networksが共同で開発・運営している、世界中のDDoS攻撃のリアルタイムデータを可視化したツールです。

Digital Attack Mapは、世界中のリアルタイムのDDoS攻撃を地図上で視覚化し、具体的な攻撃の開始時間、終了時間、攻撃の種類、および標的となった組織に関する情報を詳細に分析できます。また、特定の国や地域の攻撃状況を把握し、地域ごとのセキュリティ対策の評価に役立ちます。

https://www.digitalattackmap.com/

 

・CYBERTHREAT REAL-TIME MAP

CYBERTHREAT REAL-TIME MAPは、ロシアのセキュリティ企業であるKaspersky Labが運営するツールです。このツールでは、世界中でカスペルスキー製品によって検知されたサイバー攻撃を、リアルタイムで地図上に色分けして表示します。利用者は直感的に、どの国で、どんな種類の攻撃が行われているかを把握できます。また、国ごとに本日のサイバー攻撃のランキングを確認でき、過去1週間と過去1ヵ月の期間で全地域と国別の攻撃検知数や種類を比較・分析することも可能です。

https://cybermap.kaspersky.com/ja

 

・IBM X-Force Exchange

IBM X-Force Exchangeは、IBMが運営するセキュリティ情報共有プラットフォームです。このプラットフォームでは、最新の世界中のセキュリティ脅威をダッシュボード上に表示し、その情報を共有・調査し、ほかのチームと協力して対処できます。IBMの研究に基づいた情報を活用することで、セキュリティ対策を強化し、サイバー攻撃や問題が発生した際に迅速に対応することが可能です。

https://exchange.xforce.ibmcloud.com/activity/map

 

・Cloudbric Labs

毎日更新される脅威情報リストが見られるCloudbric LabsというWebサイトもあります。このサイトのThreat DBでは、56カ国65万あまりのサイトから収集された悪意のあるIPアドレスのリストを確認できます。また、ハッカーのウォレットアドレスやフィッシングサイトのURLもチェックできます。このデータベースに情報を提供したユーザーは、Cloudbricのセキュリティアナリストによる検証後、CLBKトークンを報酬として受け取れます。これらの脅威データをシステムに統合するためのAPIも提供され、セキュリティ対策を強化できます。

 

・クラウド型WAF:Cloudbric WAF+

サイバー攻撃をリアルタイムで監視する方法として、クラウド型WAFを利用する方法もあります。クラウド型WAFは、インターネットを通じて提供されるWebアプリケーションファイアウォールで、Webアプリケーションをサイバー攻撃から守ります。

Cloudbric WAF+を導入すると、Webトラフィックや攻撃の状況をリアルタイムに確認できるダッシュボードが利用可能です。このダッシュボードでは、国別攻撃現況、Webサイト訪問者数、攻撃者のIPアドレス、攻撃の種類、攻撃件数などを確認でき、企業はセキュリティ状況を常に把握し、迅速に対応できます。

 

クラウド型WAFなら「Cloudbric WAF+」

クラウド型WAFを選ぶなら「Cloudbric WAF+」がおすすめです。セキュリティの専門家が社内にいなくても運用できるため、企業にとって導入が容易です。

Cloudbric WAF+は、悪性ボットの遮断、DDoS攻撃対策、脅威IPの遮断など、多様なセキュリティサービスを提供しています。これにより、企業は高度なセキュリティ対策を実現し、サイバー攻撃からWebアプリケーションを効果的に保護できます。また、リアルタイムでの監視や迅速な対応が可能となり、セキュリティ運用の効率化が図れます。

Cloudbric WAF+

 

まとめ

サイバー攻撃の脅威は日々増しており、従来のセキュリティ対策だけではもはや不十分です。可視化ツールとクラウドWAFを導入することで、リアルタイムでの攻撃状況把握と迅速な対応が可能になり、Webアプリケーションをより安全に保護できます。これらのツールを活用し、企業の情報資産を確実に守りましょう。

 

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