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AWS WAFマネージドルールの公式版からおすすめまで、5つの製品を紹介

現在の日常生活では、情報収集やショッピングなど、あらゆるWebサイトの利用は欠かせません。また、ビジネスを推進する上でも、Webサイトの運営は重要なポイントです。しかし、Webサイトは国内外を問わず、誰でも利用が可能なことから、常に情報漏えいやサイバー攻撃、プライバシー侵害など、情報面におけるセキュリティの危機にさらされています。本記事では、AWS WAFやマネージドルールの概要、おすすめのAWS WAF用マネージドルール5製品について、料金を含めて紹介します。

 

AWS WAFマネージドルールとは?

Webセキュリティ対策として、AWS WAFを導入する企業が増加していますが、WAFの機能を有効に機能させるには、マネージドルールが欠かせません。まずは導入前に、概要と目的を理解しておきましょう。

 

・AWS WAFとは?

AWSとは「Amazon Web Service」の略語で、ECサイトで有名なAmazon社が2006年に開始した、クラウドコンピューティングサービスの総称です。

クラウドコンピューティングサービスは、サーバーやソフトウェア、ストレージなどのITリソースを、企業がそろえて設置するオンプレミスと異なり、インターネットに接続さえすれば、リソースを自由に利用できるサービスです。ビジネスの規模に応じて、柔軟にリソースの変更が可能なため、スピーディーに扱えるほか、コスト抑制も期待できます。

ただしその反面、常にインターネットに接続されているリソースを利用するので、インターネットから切り離されたリソースを利用する場合と比べると、セキュリティに関する懸念が拭えません。

セキュリティ対策としては、一般的に「ファイアウォール」や「IPS(不正侵入防止システム)」などの導入があります。ファイアウォールは、通信回線を限定してアクセスを制御するため、広範囲の攻撃を防御し、一部の通信のみ許可する仕組みです。しかし、許可された通信の中身までは分析しない特徴があり、「SQLインジェクション」や「コマンドインジェクション」、「クロスサイトスクリプティング」など、Webサイトの不具合を引き起こす攻撃を検出できません。

IPSは、一定期間に行う大量の通信要求によって、Webサイト脆弱性を狙う「DDoS攻撃」などの特定の攻撃を検出し、Webサイトを防御します。ただし、攻撃は多種多様でなおかつ日々高度化しており、検出が追いつかない場合があります。

このように多方面からの攻撃を防御するための対策として、「WAF(Web Application Firewall)」が挙げられます。WAFは、通信回線とサービスを提供するWebサイトのサーバーとの間に存在し、通信の内容を分析するため、ファイアウォールやIPSでは防御できない攻撃からWebサイトを保護します。このWAFをAWSのひとつのサービスとして、提供しているものが「AWS WAF」です。

 

・マネージドルールとは?

WAFは、Webサイトのセキュリティレベルを向上させる方法として有効ですが、そのWAFを機能させるには、公開しているWebサイトに応じて、「ルールセット」を適切に設定しなければなりません。

ルールセットとは、そのWebサイトを防御するために、今後想定される攻撃パターンや通信手段、コンピューターウイルスの特徴などをまとめた「定義ファイル」です。しかし、ルールセットの作成には、セキュリティに関する専門知識が求められるほか、日々高度化する攻撃の動向を注視し、常に最新状態に保つ必要があります。したがって、高度な技術と運用知識が欠かせないことから、すべてのユーザーが適切に設定することは困難です。

ユーザーが容易にWAFを利用できるよう、セキュリティベンダーが環境に応じたルールセットを準備し、マネージドルールとして提供しています。マネージドルールには、AWSが公式に提供しているルールセットと、セキュリティベンダーが提供するルールセットの2種類があります。

 

・マネージドルールの料金

WAFに限らず、AWSから提供されているマネージドルールの利用料金は、その利用回数やオプションによって異なります。初期費用は一切かかりません。

AWS以外のセキュリティベンダーから提供されているマネージドルールは、セキュリティベンダー各社が設定している利用料金に基づいており、多くは「AWS Marketplace」より購入可能です。

 

おすすめのAWS WAF用マネージドルール5選

セキュリティベンダーから提供しているマネージドルールは各社ごとに特徴があるため、それらを踏まえて適切に利用しましょう。以下より、代表的なマネージドルールを紹介します。

 

・1. AWS WAF公式「AWS Managed Rules for AWS WAF」

AWSが提供している純正マネージドルールです。「ベースラインルールグループ」と呼ばれる基本のマネージドルールに加えて、Webサイトで利用しているデータベースやOSに応じた個別のルールを選択できます。基本料金は、WAFボット対策などの機能を除き、月額1ドル/1リージョン、0.6ドル/100万リクエストの従量制で課金されます。

 

・2. Fortinet Managed Rules for AWS WAF

古くからファイアウォールやアンチスパムなどを、「FortiGate」として提供しているFortinet社のマネージドルールです。同社の「FortiGuardLabs」と同等の構成になりますが、クラウド型であるため、最新の攻撃に対処できる上、利用中はルールグループが自動的に更新されます。AWS Marketplaceにて、月額30ドル/1リージョン、1.8ドル/100万リクエストで購入可能です。

 

・3. F5 Rules for AWS WAF

「ロードバランサー(負荷分散装置)」や「SSL−VPN(暗号通信)装置」など、各種ネットワーク製品を開発したF5 Networks社のマネージドルールです。現在、ボット対策やAPIセキュリティなどのルールセットを提供しており、同社のスペシャリストにより定期的に更新も行われます。AWS Marketplaceより購入可能で、基本料金は月額20ドル/1リージョン、1.2ドル/100万リクエストです。

 

・4. Cyber Security Cloud Managed Rules for AWS WAF

日本のセキュリティベンダーである、サイバーセキュリティクラウド社が提供しているマネージドルールです。Webサイトでよく用いられている「Apache struts2」や「Apache Tomcat」、「Oracle Weblogic」などのオープンソースソフトウェアも対象とした、複数のルールを提供しています。AWS Marketplaceで購入可能で、基本料金は月額25ドル/1リージョン、1.2ドル/100万リクエストです。

 

・5. 高い検知率を実現する「Cloudbric Rule Set」

韓国に本社を置くペンタセキュリティが提供しているマネージドルールです。同社はAWSによる技術的な検証を通過した「AWS WAFレディプログラム」のローンチパートナーに認定されており、高度な技術を駆使したルールセット「OWASP Top 10 Rule Set」、「Malicious IP Reputation Rule Set」、「Tor IP Detection Rule Set」、「Bot Protection Rule Set」の4種類を取り揃えています。基本料金は月額25ドル/1リージョン、1ドル/100万リクエストです。そのほか、自社での運用に不安がある場合は、24時間365日のモニタリングやサポートが充実したAWS WAF専用の運用サービス「Cludbric WMS」も別途販売しています。

(参考記事:「Cloudbric Rule Set」)

 

まとめ

昨今では、クラウドサービスで提供されているさまざまなサービスを組み合わせることで、Webサイトを簡単に構築できるほか、より早くビジネスを推進できるようになりました。しかし、それに伴い、Webサイトの重要性と求められるセキュリティレベルも高まっています。AWS WAFでは、Marketplaceより提供されている他社のマネージドルールを利用することで、柔軟にセキュリティレベルを向上することが可能です。Webセキュリティの強化策として、AWS WAFのマネージドルールの活用を検討してみてください。

 

 

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AWS WAFとは?

AWS WAFとは? 特徴や料金、メリット・デメリットを解説

近年、WebサイトやWebアプリケーションの安全の確保がますます重視されています。AWS WAFは、Amazon Web Servicesが提供するセキュリティサービスで、Web上のリソースをさまざまな脅威から守るためのソリューションです。本記事では、このAWS WAFの特徴や料金、そして導入のメリット・デメリットについて詳しく解説します。AWS WAFの導入を検討する際の参考情報として、ぜひご覧ください。

 

AWS WAFとは? 特徴などをわかりやすく解説

AWS WAFとは、どのようなサービスなのでしょうか。AWS WAFを理解するために、AWSとWAFそれぞれについてはじめに解説します。

 

・AWSとは?

AWS(Amazon Web Services)とは、Amazonが提供するクラウドサービスの総称です。AWSを導入すると、ストレージ、アプリケーション開発、データ分析、機械学習など、多種多様な機能を必要なときに必要なだけ利用できます。さらに、AWSはクラウドサービスであるため、運用コストが低く導入しやすくなっています。このため、多くの企業がWebサービスの展開や開発環境の構築、データ活用などにAWSを活用しています。

 

・WAFとは?

WAFとは“Web Application Firewall”の略で、WebサイトやWebアプリケーションの防御に特化したセキュリティツールです。WAFは以下のように、さまざまな攻撃からWeb上のリソースを保護します。

【WAFで対処できる代表的な攻撃例】

  • SQLインジェクション
  • クロスサイトスクリプティング(XSS)
  • DDoS攻撃
  • ブルートフォース攻撃
  • バッファオーバーフロー

 

・AWS WAFとは?

AWS WAFはその名の通り、AWSが提供するWAFです。その大きな特徴は、セキュリティ機能や脅威の検知ルールを柔軟にカスタマイズできることにあります。このため、企業は自社のニーズに応じてセキュリティ対策を選択・調整できます。その他、AWS WAFに含まれる主な機能や特徴は次の通りです。

【主要機能および特徴】

  • Webトラフィックフィルタリング機能
  • AWS WAF Bot Control
  • アカウント作成詐欺防止
  • アカウント乗っ取り詐欺の防止
  • リアルタイムの可視性
  • フル機能 API
  • AWS Firewall Manager への統合

このような機能を組み合わせてコンテンツへのアクセスを監視・制御し、Webリソースの安全を確保します。

 

AWS WAFの料金体系

作成するWeb ACLの数、および作成するルール数、さらにWeb ACLによって処理された Web リクエストの数によって料金が決まります。使用分のみの支払いとなり、初期費用はかかりません。AWS WAFは非常にコストパフォーマンスに優れたWAFですが、通信量が多い場合には高コストになる場合もありますので注意が必要です。

課金体系は以下の通りです。

  • 作成したWeb ACL数:1ACLあたり5USD/月
  • 作成したルール数:1ルールあたり1USD/月
  • AWS WAFへのリクエスト数:0.6USD/100万リクエストごと

詳しくは、AWS公式サイトをご確認ください。

 

AWS WAFの4つのメリット

AWS WAFを導入することで、企業は具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。AWS WAFの強みを4つ解説します。

 

・メリット1:導入が簡単

AWS WAFの特長のひとつが、非常に簡単に導入できることです。従来のアプライアンス型のソリューションとは異なり、AWS WAFでは特別なソフトウェアのインストールや複雑な設定が必要ありません。AWS内で運用しているAmazon CloudFrontやAmazon API Gatewayといったサービスの設定でWAFを有効にするだけで利用を開始できます。最小限の労力と時間でセキュリティを強化できるのは非常に魅力です。

 

・メリット2:低コスト

AWS WAFの料金システムは従量課金制なので、実際に利用した分だけのコストしか発生しません。利用料金は、設定するルール数などに応じて変動する形です。AWS WAFには最低使用料金や初期費用の設定もなく、無駄な出費が生じません。自社のセキュリティ予算に応じてコストコントロールがしやすい点は、企業規模を問わず大きなメリットです。

 

・メリット3:Webアプリへの攻撃対策

AWS WAFは、Webサイトを含むWebアプリケーションを狙った攻撃への対策に特化したソリューションです。AWSが提供する基本ルールセットとAPIを活用することで、SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング(XSS)、DDoS攻撃など、多様な攻撃からWebアプリケーションを守れます。防御の際、トラフィックをほぼリアルタイムで監視できることもAWS WAFの強みです。このため、セキュリティの強化を目的に行う分析・監査用途のログを取るといった用途にも活用できます。

 

・メリット4:マネージドルールの活用

AWS WAFはカスタマイズ性に優れており、セキュリティの知見やノウハウに乏しい企業でも安心して使えるよう、マネージドルールが提供されています。これは、ルールのセットをテンプレートとして利用できるもので、AWS純正のものや他のセキュリティベンダーが組んだものなど、幅広い選択肢があります。例えば、SQLインジェクションを含む攻撃に対処する際は、「SQL database managed rule group」を選択できます。ルールセットの中から自社が必要なものを選ぶことで、専門的なセキュリティ知識がなくても、必要なルールを選んで安全な環境を構築できます。
WAF専門のセキュリティベンダーが提供するマネージドルールとして代表的なものに、Cloudbric Managed Rules for AWS WAFがあります。

 

AWS WAFのデメリット

AWS WAFは多くの利点があるものの、運用には一定の知識が求められます。ルールセットが提供されていますが、最適化するためにはユーザー自身が脅威や対策に関する情報を収集することが不可欠です。マネージドルールは便利ですが、自社に適したものを判断するための知識も必要です。
さらに、AWS WAFのルールセットの詳細やパラメータは非公開であり、検知した攻撃のパターンや痕跡についての詳細な解析を行いたい場合や誤検知に対処する際に、情報の不透明性が問題となることがあります。
このように、AWS WAFには、運用の難易の高さやルールセットの不透明性といったデメリットもあるため、導入を検討する際は、長所と短所を総合的に考慮して判断することが大切です。

 

まとめ

AWS WAFはWebサイトやWebアプリケーションのセキュリティ対策として強力なツールですが、いくつかのデメリットも存在します。しかし、導入のしやすさや高いカスタマイズ性など、魅力的な利点も多く備えています。AWS WAFを活用すれば、自社に適したセキュリティ対策が可能となります。導入を検討する際は、本記事で紹介した情報を参考にしてください。

 

▼AWS WAF専用のマネージドルール「Cloudbirc Managed Rules for AWS WAF

▼AWS WAFに特化した運用管理サービス「Cloudbirc WMS for AWS WAF

▼製品・サービスに関するお問い合わせはこちら

 

cloudbric - press release

AWS WAF用マネージドルールに「Bot Protection Rule Set」が追加

AWS WAF用のマネージドルールであるClouldbric Rule Setに、新たなルールセット「Bot Protection Rule Set」が加わりました。OWASP Top 10 Rule Set、Malicious IP Reputation Rule Set、Tor IP Detection Rule Setと併せて適用いただくことで、Web サイトや Web アプリケーションの防御を強化できます。

Clouldbric Rule Setについて、詳しくはこちら

Bot Protection Rule Setをサブスクリプションする

 

cloudbric - press release

AWS WAF用マネージドルールに「Tor IP Detection Rule Set」が追加

AWS WAF用のマネージドルールであるClouldbric Rule Setに、新たなルールセット「Tor IP Detection Rule Set」が加わりました。すでにローンチされてるOWASP Top 10 Rule Set、Malicious IP Reputation Rule Setと併せて適用いただくことで、Web サイトや Web アプリケーションの脅威を軽減します。

Clouldbric Rule Setについて、詳しくはこちら

Tor IP Detection Rule Setをサブスクリプションする

 

AWS WAF Ready

クラウドブリック、AWS WAF レディプログラムのローンチパートナーに認定

クラウド&エッジコンピューティングセキュリティ企業のクラウドブリック株式会社(代表取締役:鄭 泰俊、以下クラウドブリック)は、アマゾン ウェブ サービスが提供するWeb Application Firewall「AWS WAF」で新しくローンチされた「AWS WAF レディプログラム」のローンチパートナーとして認定されたことをお知らせします。

※日本では、ペンタセキュリティシステムズ株式会社の日本法人がCloudbricの販売を行っております。

AWS WAF Ready

 

「AWS サービスレディプログラム」とは、AWS WAFと併せて使用可能なソフトウェアソリューションを提供するパートナーを選定し、広報活動を行うためのプログラムです。特定のAWS サービスと連携するAWS パートナーが構築したソフトウェア製品を検証するように設計されており、AWS パートナーソリューション設計者により、健全なアーキテクチャ、AWSのベストプラクティスへの準拠、そして市場におけるお客さまの成功事例を含む技術的な検証を通過した企業のみがAWS サービスレディプログラムに登録されます。

クラウドブリックは、AWS Marketplaceを通じ、脅威インテリジェンス基盤のAWS WAF専用マネージドルール(Managed Rules)セットを提供しています。クラウドブリックのマネージドルールセットは、IP評価リストおよびOWASP Top10に対応しており、広範囲に適用することができます。当該のルールセットはクラウドブリックのセキュリティ専門知識と技術力を基盤に開発され、クラウドブリックで運営しているCloudbric Labsの脅威データを活用し、また最新の攻撃トレンドの研究を通じ、セキュリティ脅威に迅速に対応できるようアップデートおよび管理を実施しています。

 

クラウドブリック株式会社 代表取締役の鄭は、次のように述べています。

「AWSの検証を通じ、クラウドブリックのマネージドルールセットが、サイバー脅威の軽減につながるということをお客さまに証明することができました。また、韓国初のクラウド型セキュリティ(SaaS)企業として、10年に及んで培ってきたクラウドセキュリティの専門知識を活かし、ユーザーに対して、よりセキュアなオンライン環境を提供できるように努めていきます。」

 

Cloudbric WMS for AWS

クラウドブリック、専用コンソール導入で利便性を高めたAWS WAFのマネージドサービス「Cloudbric WMS for AWS」新バージョンV2.0をリリース

~ユーザの管理負担を最小限に抑えた自動運用サービス~

クラウド&エッジコンピューティングセキュリティ企業のクラウドブリック株式会社(英文社名:Cloudbric Corp. 代表取締役:鄭 泰俊)はAWS WAFマネージドサービス「Cloudbric WMS(WAF Managed Service) for AWS V2.0」をリリースし、AWS環境に最適化されたセキュリティ支援体制を整えた。

Cloudbric WMS v2.0 image

2021年にリリースした「Cloudbric WMS for AWS」は、AWS WAFの導入と運用する際に多くの企業が抱えている課題を解決したマネージドサービスである。セキュリティ専門家が企業に合わせてカスタマイズしたルール提供、誤検知対応、新規脆弱性に対応するなど、ユーザ側の管理負担を最小限にしながら、安定的に高レベルのセキュリティが維持できるようにサポートする。

 今回のCloudbric WMS for AWS V2.0は専用コンソールの開発及び適用とルールセットを高度化させたバージョンになっている。専用コンソールでは攻撃パータン分析や対応状況が確認できるダッシュボードの利用と当月を含む過去3ヶ月まで自動作成できるセキュリティレポート機能の提供で、脅威の見える化を実現した。また、AWS WAFコンソールに接続しなくても、よく使う機能を変更することができるインターフェースも提供する。インターフェースではIP遮断と国別アクセス制御、過剰なリクエストを送信するIPを制御するレートリミット等を設定することができる。専用コンソールで提供されている全ての機能は日本語対応しているため、より便利に利用できる。

ルールセットは従来のルールセットの改善とLog4j脆弱性を利用した攻撃に対応できるルール、Web ACLのログ分析を行って脅威IPとして判断されたら自動で遮断するルール等を追加して高度化を実現した。また、95ヵ国から収集される脅威IPインテリジェンスを分析し、最も危険なIPアドレスを最大1万個まで自動遮断する機能も提供しているため、よりレベルの高いセキュリティ体制を構築することが可能になった。

 クラウドブリック株式会社の代表取締役社長の鄭は「専用コンソールとマネージドサービスの提供で脅威の見える化を実現したとともに、多くの企業様がAWS WAFを利用することができる基盤を作ったと考えられる」とし「日本でクラウドへの移行が多くなっていることに合わせて、今後はAzureやGoogleにも適用できるサービスを開発し、安全にクラウドへ移行及び運用できるセキュリティ体制の構築に貢献できるよう取り組んでいきたい」と述べた。

■Cloudbric WMS for AWSについてより詳しい情報はこちらをご覧ください。

マネジードルールイメージ

クラウドブリック、AWS WAFに特化したマネージドルールをリリース

クラウド&エッジコンピューティングセキュリティ企業のクラウドブリック株式会社(英文社名:Cloudbric Corp. 代表取締役:鄭 泰俊、http://139.162.127.206/jp)はAWS WAFに特化したマネージドルール「Clouldbric Managed Rules for AWS WAF」をリリースした。

マネジードルールイメージ

AWS WAFは、世界最大のシェアを誇るアマゾンウェブサービス(以下 AWS)が提供するクラウド型WAFサービスで、手軽に導入でき、AWS環境との親和性が高いことから、多くの企業で利用されている。事前に設定されたルールに基づいて攻撃パターンと一致するものは防御できるが、パターンマッチングで検出できない高度な脆弱性を狙った攻撃はWAFのみでは対応しきれないという問題がある。また、ユーザ自らルールを構成・更新など全てのサイクルにおける管理を行う必要があるため、より高度な設定や運用を行う場合には高度な知識とノウハウが求められる。

そこで、クラウドブリックはAWS Marketplaceで簡単に購入・適用できるAWS WAF専用マネージドルール「Cloudbric Managed Rules for AWS WAF」をリリースした。5ヶ国特許取得済みの論理演算検知ロジックに基づいて、Webアプリケーションを守るために必須となるルールグループを提案する。これらのルールグループはクラウドブリックの専門家たちにより定期的に自動更新されるため、セキュリティに関する知識がなくても、低コストで高いセキュリティレベルを実現できるという特徴がある。

今回リリースされる2つのマネージドルールは、OWASPが公開している最新のOWASP Top 10脆弱性に対応する「OWASP Top 10 Rule Set」と、95ヵ国700,000サイトから毎日収集される膨大な脅威インテリジェンスから危険度の高いIPとして厳選された脅威IPに対応する「Malicious IP Reputation Rule Set」であり、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなど危険性の高い脆弱性のみならず、従来のWAFでは防ぎきれない未知や最新の脅威からWebアプリケーションを保護できる。

クラウドブリック株式会社の代表取締役社長の鄭は「AWSのWebセキュリティ管理はユーザ自らルールの構成・管理する方法であるため、レベルの高いセキュリティ知識が必要で、持続的な管理に対する負担も大きい。そのため、ユーザはセキュリティ専門家を雇用しなければならないという困難に直面している」とし、「本サービスにより便利で安全にWebアプリケーションを保護すると同時に、自動更新による運用コストも節減できる」と述べた。

一方、クラウドブリック株式会社は、昨年AWS WAFに特化した運用サービス「Cloudbric WMS for AWS」をリリースするなど、AWS WAFを導入している企業様の悩みに多方面からサポートしていくという 。

 

【Cloudbric Managed Rules for AWS WAF】の情報

Clouldbric Managed Rules for AWS WAFに関する詳細情報はこちら
https://www.cloudbric.jp/clouldbric-managed-rules/
AWS WAF利用とCloudbric WMS

「AWS WAF」とは?利用状況やおすすめ機能などを紹介!

Webアプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃の遮断やDDoS対策として注目されているWAFサービス。そんなWAFサービスのなかでも、今回は特に注目されている「AWS WAF」について解説しています。悪意のある第3者による攻撃が後を絶たず、小規模企業でもターゲットとされる可能性がある昨今、「AWS WAF」はセキュリティ面において有力なシステムとしてさまざまな企業で活用できる可能性を秘めているサービスです。そんな運用管理サービス「AWS WAF」の1つとして、この度新たに誕生した「Cloudbric WMS for AWS」についても紹介もしていますので、ぜひ、最後までご覧ください。

 

「AWS WAF」とは?利用状況やおすすめ機能について解説!

WAFは「Web Application Firewall」の略で、近年増えているWebアプリケーションの脆弱性を悪用した悪意のある第3者からの攻撃から、Webアプリケーションを守るセキュリティ対策の1つです。例えば、米アマゾンドットコムでは、同社の世界規模のECサイト(オンラインショップ)の運営基盤として使用している機能を、下記のような従量制のサービスとして提供しています。

  • 仮想サーバなどを貸し出すIaaS(Infrastructure as a Service)サービス
  • アプリケーション実行環境を提供するPaaS(Platform as a Service)サービス
  • 固有の機能を持つソフトウェアを利用させるSaaS(Softwar as a Service)サービス

そんなAWSを利用したクラウド型WAFサービスの提供が「AWS WAF」で、。まずは、「AWS WAF」の利用状況について確認してみましょう。

 

最新情報!「AWS WAF」の利用現況は?

 

画像クレジット:Canalys

現在、世界中のデータセンターから200 以上のフル機能のサービスを提供していることもあり、AWSは世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームとなっています。市場調査会社Canalysが発表した2021年第1四半期におけるグローバルのクラウド市場規模の資料によると、AWSはクラウドインフラ市場で30%以上の利用状況を誇ります。

そんなAWSのサービスの1つである「AWS WAF」は、従来の一般的なWAFサービスと比べて安価かつ容易にWAFを導入可能です。また、後述する優れた機能があることから、Webアプリケーションのセキュリティ対策として、多くの企業で選ばれています。

 

【厳選】おすすめ!AWS WAFの機能3選

「AWS WAF」には、様々な優れた機能が搭載されています。

  • リアルタイムでの可視化機能
  • APIを使用した完全管理機能
  • 「AWS Firewall Manager」での一元管理機能

それでは、詳しくみていきましょう。

リアルタイムでの可視化機能

「AWS WAF」では、リアルタイムメトリクスを使用し、「IPアドレス」「地理位置」「URI」「User-Agent」「ヘッダーなどの各種リクエストの詳細」の可視化が可能です。また、望ましくないアクティビティを実行するボットも可視化できるため、特定の攻撃が発生した際のカスタムアラームを簡単に設定できます。

APIを使用した完全管理機能

「AWS WAF」には、フル機能のAPIによる完全管理機能があります。具体的には、フル機能のAPIによってAWSが提供している標準のルールだけでなく、「Webセキュリティルールの作成」「デプロイ」「メンテナンスの自動化」などのAPIを活用して新たな管理ルールの作成が可能。さらに、新たな作成した管理ルールをアップデートして、自社に合わせた運用もできます。

「AWS Firewall Manager」での一元管理機能

「AWS WAF」は、「AWS Firewall Manager」への統合が可能です。「AWS Firewall Manager」とは、企業・組織内にあるアカウントとアプリケーション全体で一元的にファイアウォールのルールを設定、管理できるセキュリティ管理サービスのことです。この「AWS Firewall Manager」に統合することで、複数のAWSアカウントにまたがる「AWS WAF」を一元設定・一元管理できるようになります。

 

「AWS WAF」を導入するメリットとデメリットを紹介!

前述した優れた機能の数々が利用できることは、「AWS WAF」導入の大きなメリットですが、その他にも得られるメリットが存在します。また、導入によって発生の可能性があるデメリットについてもあるため、注意しなければなりません。

「AWS WAF」のメリット

「AWS WAF」は他のAWSサービスと同じく従量課金制です。利用した分でしか料金が発生しないため、従来のWAFサービスと比べてコスト的に優れており、料金体系も分かりやすいことが特徴です。従来のWAFサービスは、セキュリティルールを設定しても、それがシステムに反映させるまで時間がかかっていました。しかし、「AWS WAF」ならすぐに反映できるため、脅威による問題が発生した場合に即座に対応できます。

 クラウドタイプのサービスなので、導入時にソフトのインストールやハードウェアの準備をする必要がないため、すぐに導入できます。

  • DDoS攻撃
  • バッファオーバーフロー
  • SQLインジェクション
  • OSコマンドインジェクション
  • ディレクトリトラバーサル
  • クロスサイトスクリプティング
  • ブルートフォースアタック 

上記のようなサイバー攻撃を防止してくれるところは大きなメリットといえるでしょう。

「AWS WAF」のデメリット

「AWS WAF」は、状況にあわせてルール作成ができますが、そのルールを細かく設定する場合には専門的な知識が必要です。そのため、もし何かしらの問題が発生して、その対策として細かなルール設定が必要となった場合、専門スキルや関連する専門知識が乏しいと設定に時間がかかり対応が遅れてしまうでしょう。

AWS WAFから提供されているマネージドルールを利用することも可能ですが、最新のサイバー攻撃から企業のWebアプリケーションを安全に守るためにはセキュリティ対策を更に強化する必要があります。専門ベンダーにより提供されるWAFを導入する方がより確実なセキュリティ対策となるでしょう。

 

正式リリース!AWS WAF運用管理サービス「Cloudbric WMS for AWS」の紹介!

「AWS WAF」で細かなルール設定をする場合には、専門的な知識が必要であるということは前述しました。その対策として、今回紹介するサービスがセキュリティ専門家によるAWS WAF運用管理サービス「Cloudbric WMS for AWS」です。AWSをプラットホームとしたWAFに関連したサービスの1つとして、正式リリースを開始しました。

「AWS WAF」は導入しやすく・コスト的にも優れたWAFサービスですが、安定的な運用のためには専任のセキュリティ担当者が不可欠となります。大手であれば専任のセキュリティ担当者を雇うことも難しくありませんが、中小企業では対応が困難な場合もあります。

AWS WAF運用管理サービス「Cloudbric WMS for AWS」は、AWS WAFにおける効率的な運用管理を実現し、最高のセキュリティレベルを保証します。弊社のセキュリティの専門家によって、低コストで「AWS WAF」のルール作成・最適化・運用や24時間365日体制でのサポートします。自社でのルール作成・管理・運用が難しいことが「AWS WAF」導入の課題としてあるのなら、ぜひとも検討してみてはいかがでしょうか。

 AWS WAF運用管理サービス「Cloudbric WMS for AWS」の料金やサービス内容についての詳細を知りたい方は、こちらをご覧ください。

2021 WMS for AWS logo_1

AWS WAF運用管理サービス「Cloudbric WMS for AWS」リリース

正式リリース記念1カ月無償トライアルキャンペーン実施

クラウド&エッジコンピューティングセキュリティ企業のクラウドブリック株式会社(英文社名:Cloudbric Corp. 代表取締役:鄭 泰俊、http://139.162.127.206/jp)は9月8日、AWS WAFの効率的な運用・管理サポートを実現するインテリジェンス基盤のセキュリティ・ルール管理サービス「Cloudbric WMS for AWS」をリリースした。

AWS WAFは、アマゾンウェブサービス(以下 AWS)が提供するクラウド型WAFサービスで、SQLインジェクションとクロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃など、様々な脆弱性や攻撃からWebアプリケーションを保護する。セルフサービスのため、自社環境に合わせてカスタマイズすることができる一方、セキュリティ・ルールの作成及び構成、管理までユーザ側で設定する必要がある。そのため、AWS WAFを安定的に運用するためにはセキュリティに対する専門知識が必須で、セキュリティ・インシデント発生時に対応できる専任のセキュリティ担当者が必要である。

「Cloudbric WMS(WAF Managed Service)for AWS」は、アジア・パシフィックマーケットシェア1位のセキュリティ・エンジン基盤でAWS WAFルールを作成及び管理するため、高性能のセキュリティ・ルールの提供及び高い検知率を実現する。95ヵ国100,000レファレンスから収集されるインテリジェンスを活用した脅威自動検知技術とセキュリティ専門家による高度な分析技術でセキュリティ・ルールを最適化させ、誤検知を最小限にするとともに新規脆弱性の早期対応などを支援する。

また、経験豊富なクラウドブリックの専門家によるフルマネージドサービスを提供する。ユーザ環境に最適化されたセキュリティ・ルールとセキュリティ運用管理サービスが提供されるため、顧客はルール作成、管理、運用といった作業を気にする必要がない。インシデント発生時に迅速に対応できる24時間365日サポート体制が整っているため、ユーザのWAF運用負担を最小化でき、自社内にセキュリティ専任担当者がいなくても、常時高レベルのセキュリティを維持できる。

クラウドブリック株式会社の代表取締役社長の鄭は、「サードパーティーのWAFの運用管理が難しいというお客様からのお声を受け、費用の負担を抑えつつも、効果的なルール構成及び高レベルのセキュリティを確保できるセキュリティ・ルール管理サービスを開始することになった」とし、「今後もクラウドブリックの強力なセキュリティサービスを基盤として新たな付加価値の創出に向けた取り組みを加速させ、日本クラウドセキュリティ市場をリードするマネージドセキュリティサービスプロバイダーになることを目指して努力していきたい」と述べた。

■「Cloudbric WMS for AWS」30日間無償トライアルキャンペーン
クラウドブリックは、「Cloudbric WMS for AWS」のリリースを記念いたしまして、AWS WAFをご利用または導入を検討されるお客様を対象に、30日間無償トライアルキャンペーンを実施いたします。無償トライアル期間中は、有料プランをご利用のお客様と同じサービスをお試しいただけます。キャンペーンの詳細および申し込み方法等はこちらをご確認ください。
https://www.cloudbric.jp/cloudbric-wms/